LED素子の破壊による故障
近年、街頭サインや看板また照明など、多くのシーンで使われるようになりましたLED(発光ダイオード)は低消費電力で長寿命という特徴で知られておりますが、長寿命であるはずのLEDが短期間で不点灯となった修理依頼が多く発生しております。
短期間で不点灯となったLED看板の故障原因は、LED素子の定格を超えた使用によるLED素子の破壊が多いようです。このように素子が破壊した場合、LED素子の交換は出来ずすべて交換という場合もあり、修理費用が高価になりがちです。弊社ではこのような場合でも、LED素子そのものの交換によって低価格での修理を行っております。
※機器によっては修理不可の場合もございます。
LEDの交換作業
ここでは、ある娯楽施設のアクリルカバー内に設置されたLED装飾照明システムのLED交換事例をご紹介いたします。故障原因はLED素子の定格を超えた使用による素子の破壊です。ほとんどのLEDが不点灯(球切れ)となっており、すべてのLEDを交換いたしました。
この機器はユニット式になっており、各ユニットにスイッチング電源が取り付けられています。まず、スイッチング電源を取り外し、LEDを基板から取り外します。このLEDは砲弾型と呼ばれるもので、ほかに表面実装型(SMD)があります。もちろん、どちらのタイプでも修理対応が可能です。
次に、基板に付着している余分な半田や汚れを落とします。この作業が最も時間がかかり神経を使うところです。手早く作業を行わなければ基板のパターンが剥がれてしまう場合あります。部品を取り付けるホールも潰れがないよう半田を取り除きます。
交換するLEDです。弊社ではご指定がない限り、日亜化学など信頼性の高い国内メーカー製のLEDを使用しております。LED素子、特に白色LEDは静電気に弱く、作業にはアースを取って作業を行っております。
LEDの取り付けを行います。もとの半田付けは非常に状態が悪く(写真左)、修理中の基板はしっかり半田がのっているのが分かります(写真右)。
今回の機器にはそれぞれスイッチング電源が取り付けられております。そのすべてについて不良チェックと、使用するLEDの定格によって計算した電圧で調整を行います。調整したスイッチング電源を修理した基板に接続します。
最後に、点灯チェックを行い修理完了です。この事例では日亜化学の超高輝度LEDを使用したため、以前より明るく更に低消費電力となりました。
他社製のLED看板でも喜んでお引き受けいたします。
迅速にお見積もりいたします。お気軽にご相談ください。
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